- 社会人として働き始めて数年、「このままでいいのかな?」という思いが頭をよぎる
- 今まで頑張って働いてきたけど、特に資格も取ってないし、自分の力が通用するか不安だ
- 「やってみたい仕事があるけど、自分の経歴では・・・」と諦めかけている
そんな、転職をしようか悩んでいる30代の方の疑問に答えます。
この記事を読むと、30代からの転職に必要なこと・やるべきことが整理できます。
正直、あなたが20代前半であれば、「可能性」を売りにすることで、転職に成功できる可能性は高いと言えます。
しかし、20代後半から30代になれば即戦力として活躍することを企業側も期待するため、「可能性」だけを売りにすることは厳しいでしょう。
私が10年ほど勤めた会社を辞めることを決断し、全くの未経験から異業種に転職した際も、転職市場は活発でした。
私以外の社員も「やりたいことがある」「○○をしたい」と言いながら会社を辞めていきましたが、結局のところ、同業他社へ移った人も多いのが事実です。
せっかく転職するなら、できるだけ自分の希望に沿った仕事に就いて、充実した日々を送ってほしい。それが私の考えです。
なので、私がそれまでのキャリアとは異なる業種への転職に成功できた時に行ったことのポイントをまとめました。
転職活動の際に大切なポイント
転職活動の際に大切なポイント
- メンタルブロックを外す
- 条件をリストアップする
- 優先順位をつける
- 幅広く企業を探す
それぞれの項目について解説をしていきます。
メンタルブロックを外す

まずはこれが大切です。これにはしっかりと時間をかけてください。
期間は大体一ヶ月くらいです、本気でやってみましょう。
どういうことかと言うと、自分の中にある『否定的な思い込み』から自分を解放してあげよう。ということです。
- 「自分にはこれしかできない」
- 「あんな業界には転職できるわけない」
- 「こんな仕事は嫌だ」
- 「面接でうまく喋れない気がする」
- 「アピールできるものがない」
こういったこと、思ったことありませんか?
この『誰にも言われていない思い込み』が自分の邪魔をします。
新卒として就職活動をする際も、「自己PRが思いつかない」と悩んでいた人は多いのではないでしょうか。
あの頃と比べると、できることは増えているはずなのに、「自分にはできることは少ない」と思ってしまうのはなぜでしょう?
一度自分に問いかけてみてください。
それって、ただの思い込みだったりしませんか?

メンタルブロックの外し方はこちら↓
スキルの棚卸し
次に、自分のスキルを棚卸しします。
例えば、入社当初に比べて『PCが使えるようになった』とか、『初対面の人でもそんなに緊張しなくなった』とか、『電話対応ができる』とか、そういうことで大丈夫です。
これもノートに書いていきましょう。
もし思いつかない場合は、以下の質問を自分にしてあげてください。
- 過去(○年前)の自分に対して仕事のアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?
- 過去の自分が仕事に対して大切にしていることは何ですか?
- なぜそれを大切にしていると思いますか?
この質問をすることで、自分が仕事に対して大切にしていることを知ることができます。
そして、その理由も明確に言葉にすることで、より深く自分を知ることができます。


- 過去(○年前)の自分に対して仕事のアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?
→「もっと上司に対して主張していいんだよ」 - 過去の自分が仕事に対して大切にしていることは何ですか?
→「職場の人間関係を円滑にすること」 - なぜそれを大切にしていると思いますか?
→「人間関係が円滑だと仕事が効率的に進むから」
こういった感じで進めていくと、自分は『人に配慮した行動ができること』や『仕事を効率的に進めること』に価値を置いていることが分かります。
そこからは、マインドマップのように行動を書いていきます。
『人に配慮した行動ができる』ということは、『綺麗な敬語を使える』ことかもしれませんし、『仕事を効率的に進める』ということは、『仕事の段取りを意識した行動ができる』ということです。
あとはそれをより具体的にしていくだけです。
自分にもできること、実はできていたこと、できるようになっていたこと、たくさんあるはずです。
あとは、それを生活の中で実際にできていることをしっかりと味わってください。
一ヶ月も繰り返せば、自分の内面の変化に気づいていくはずです。
条件をリストアップする
メンタルブロックが外れたら、転職する際に何を必須条件として考えているかを挙げていきましょう。
職種・給与・休日日数・人間関係・福利厚生・会社のネームバリュー・転勤の有無、などなど
色々なものがあると思います。
- 「月給は20万円くらいかな」
- 「年間休日は110日は欲しい」
など、少し具体的にしていきます。
ここは、付箋を使ってノートに貼るなどすると良いと思います。
優先順位をつける
自分の中での条件をピックアップしたら、今度は『優先順位』を考えていきます。
- 「月給20万円は譲れないかなぁ」
- 「有給が取りやすい方がいいな」
といった感じで、付箋の順番を変えていきましょう。
もし順番が決められない場合は、『何を削ってもよいか』を考え、優先順位の低いものから並べてみてください。


企業を探す
自分の希望がある程度固まったら、企業を探すフェーズに入ります。
大切なことは、企業を限定しすぎないことです。
しっかりとメンタルブロックが外れていれば、業界や業種を限定しない考え方ができているかと思いますので、スマホやPCから転職サイトにアクセスしてみましょう。
例えば、「今まで事務職しかしたことがないから、次もまた事務職で」と考えがちですが、「今まで事務職で受付として電話や来客対応を積み重ねてきた。
この経験があれば、接客業でも失礼のないお客様対応ができる」といったように、自分が考えていなかった業界・業種へも手を伸ばすことが可能です。
ただし、求人が多すぎて自分では選びきれない場合、転職エージェントを使うことも検討してみてください。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、簡単に言うと人材紹介会社の社員のことです。
面接を受けたい企業の間に入ってもらうことで、以下のようなメリット(デメリット)があります。
転職エージェントを活用するメリット
- 自分の知らない企業をマッチングしてくれる
- 面接練習をしてくれる
- 面接日程の調整や辞退連絡などを代行してくれる
- 給与の交渉などをしてくれる
転職エージェントを活用するデメリット
- エージェントとの相性によって結果が変わる
- 場合によっては、不採用になる確率が高くなる可能性がある
少し補足しておきます。
選ぶ人材紹介会社によって、エージェントが面接に付き添ってくれる場合もあれば、電話やチャットのみの対応の場合もあります。
また、エージェントも仕事なので、自分が紹介した応募先ではない企業へ入社の意思を示した際は強く引き留められる場合もあります。
もしエージェントに紹介された先に入社する場合には、内定先の企業から人材紹介会社に紹介料が支払われることになります。
そのため、面接で「ちょっと微妙だな・・・」と思われた場合は、その紹介料がネックとなって不採用になってしまう可能性もあります。
(私や私の上司も、紹介料で採用を見送った例が多々あります。)
元々、紹介料がネックだと考えるような応募先であれば、そこが第一志望であれば別ですが、入社をしてもうまくいかない可能性もあるかと思いますので、あまり気にせず転職エージェントを利用してみましょう。


私が転職エージェントを使ってみた体験談はこちら↓
まずは応募してみることも大切
時間と費用に余裕があるのであれば、片っ端から応募してみるのもよいと思います。
面接の練習にもなりますし、どんなことを聞かれるのか、どう答えたら反応が良いか、など、頭の中で考えるだけでは得られない経験が手に入ります。
選考の際に取るべき戦略
さて、実際に履歴書や職務経歴書を記入し、面接に進もうという段階になった時、どのような戦略を取るのかを解説していきます。
履歴書
履歴書を記入する際は、PCで作成できるサービスがありますので、それを利用して読みやすい履歴書を作成するよう心がけます。
そして、応募先企業のホームページを読みます。
大切なことは、応募先のみでなく、近隣にある応募先のライバル企業のホームページもチェックし、応募先の差別化ポイントを探しておくことです。
大体、その企業の特長が記載されているページがあると思いますので、そこから内容をピックアップします。
職務経歴書
職務経歴書は、ただ自分の行なってきた業務を書けば良いというものではありません。
応募先企業で使えそうな業務を想定し、棚卸しした自分のスキルとマッチングさせることが大切です。
例えば、事務職から営業職になりたい場合、
『事務職としてPCスキルを磨いてきたため、分かりやすく要点を押さえたパワーポイント資料を作成することができる』
といった具合です。
これは、転職する前に必要と思われるスキルがあれば、身につけておくことが良いかもしれません。
面接
面接の段階では、緊張して臨むことが多いかと思いますが、この緊張をどうやって乗り越えるかが大切になります。
そもそも、なぜ緊張するのかというと、
- 「うまく喋れなかったらどうしよう」
- 「悪い印象を持たれたらどうしよう」
と、ネガティブなセルフイメージを持っているからです。
イメージしている失敗から自分を守るため、体が強張りうまく動かなくなるのです。
心理学の実験では、ポジティブな言葉を使うことで脳がポジティブになり、パフォーマンスが改善されることがわかっています。
また、緊張していると感じた時、「緊張」を「ワクワク」と言い換えると、脳が「緊張している」のではなく、「ワクワクしている」と感じることが知られています。
自分のやってきたことに自信を持って答えることができれば、あとは面接担当者との相性だと考え、こちらが企業を選んでやるという気持ちで、肩の力を抜いて面接に臨みましょう。
また、面接はあなた一人のプレゼンではありません。
うまく喋ろうなんて考えると緊張して普段のあなたが伝わりづらくなりますので、
『面接官と会話をするために来た』
という気持ちで面接に臨みましょう。
今回は、30代で正社員として転職に成功するための考え方と選考で取るべき戦略についてまとめてみました。
繰り返しになりますが、ポイントをまとめておきましたので、ぜひ目を通してください!
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転職活動の際に大切なポイント
- メンタルブロックを外す
- 条件をリストアップする
- 優先順位をつける
- 幅広く企業を探す
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